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日本の教育格差を救う取り組み

日本は先進国でありながらその教育水準は高いとは決して言いきれません。日本の学校制度は整っているというイメージはありますが、実際のところ学校に通えても自宅に勉強する環境が整っていなかったり塾に通う余裕のない家庭の子供たちは、幼いころから英才教育を受けているような子供たちとの格差に希望を失ってしまいます。これらの格差はあってはならないものであり、教育は財産によって左右されてはなりません。現在では、熱意を持ちながらもその力を境遇によって抑え込まれてしまっている子供たちの学習をサポートする取り組みが普及しつつあります。ワンコインほどのわずかな参加費で、放課後に学校の宿題のサポートや分からない問題の個別指導、さらには受験等の進学相談を行っている団体が各自治体や地域に存在します。これまでは高い費用を払って塾や予備校へ通学するか、奨学金制度を利用して勉強に励む方法が一般的でしたが、学習環境が十分でない家庭では塾はおろか、優秀な成績を収めていることを前提とする奨学金すら利用できないことがほとんどです。こうした中で、財力や既存の学力に判断基準を置かず教育の平等性に着目し、埋もれてしまいそうになっている子供の将来に手を伸ばすこういった取り組みは非常に画期的なものです。

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